胃痛Gastralgia

胃痛Gastralgia

胃が痛いけど食欲はある?SYMPTOMS

胃が痛いといっても、食欲がある・ない、また他に症状がある・ないなど様々な状態が考えられます。患者様に応じた治療をご提案します。まずは下記のような症状がないか確認してみましょう。

胃痛の原因となる病気CAUSE

急性胃炎

胃粘液と胃液の均衡が乱れて胃液が過剰分泌されたり、胃粘膜の血行が悪化することで、腹痛、胃痛、嘔吐といった急性症状が起こります。しっかり休んで原因を除去し、市販薬を服用すれば2〜3日くらいで症状は良くなりますが、治療せずにいると重症化するリスクもあります。

慢性胃炎(ピロリ菌胃炎)

ピロリ菌

胃粘膜で慢性的な炎症が頻発する状態です。無症状でも進行してしまうリスクがありますが、稀に自覚症状が起こることもあります。具体的には、胃の不快症状、胃もたれ、吐き気、食欲不振、食後の腹痛などが挙げられます。多くの場合はピロリ菌感染が原因となりますが、ストレスが原因となることもあります。ピロリ菌の除菌が極めて有効な治療法となり、最近では約95%の確率で除菌に成功する傾向にあります。

食中毒

ウイルスや細菌などの有毒物質が付着した食品を摂取することで、腹痛、吐き気、下痢、発熱といった症状が起こります。食品の摂取から症状が起こるまでの時間は様々で、場合によっては重篤な状態に陥ることもあります。外食だけでなくご家庭の食事でも発症の恐れがあります。

胃潰瘍

胃酸によって胃粘膜が大きく損傷する状態です。吐き気や腹痛といった症状が起こり、重度の場合は潰瘍からの出血、穿孔などが起こります。40〜60代の方の発症率が高く、原則は薬物療法を行い、重症の方には外科手術も検討します。

十二指腸潰瘍

胃酸によって十二指腸粘膜が損傷する状態です。原因として、ピロリ菌感染、食事、喫煙などが挙げられ、20〜40代の方の発症が多いと言われています。治療法は胃潰瘍と同様で、薬物療法やピロリ菌除菌治療を行います。

逆流性食道炎(GERD)

胃酸などの胃の内容物が食道や口の中に逆流する病気です。呑酸が代表的な症状です。若いやせ型の女性でストレス耐性が低い方によく見られる「非びらん性胃食道逆流症」も含めて、「胃食道逆流症」と呼ばれることもあります。過去には日本人の患者様は少なかったのですが、食生活の欧米化に伴い患者様の数は増加の一途を辿っています。

機能性ディスペプシア

はっきりとした原因がない状態で胃痛、胃が重いなどの症状が長期間続く状態となります。胃の不快症状があっても検査では特段の異常は分からず、以前は「気のせい」として片づけられることも多かった病気です。近年は胃の病気の一種として保険適用の扱いで適切な治療を受けることができるようになっています。症状は、胃の灼熱感、胃痛、胃もたれ、早期満腹感の4つが典型的です。胃がきちんと膨らまず胃酸に対して痛みが生じること、ストレスなどが発症原因とされており、胃の不快症状が週に1〜2回以上起こり、尚且つ、1か月以上治らない場合に機能性ディスペプシアの疑いが強まります。

過敏性腸症候群

逆流性食道炎

腸自体に特段の異常がない状態で、下痢、便秘、腹痛が頻発するようになります。血液検査や大腸カメラ検査では異常が分からずに、専門医に相談しても「異常なし」と片づけられることもあります。感染性腸炎の発症後に腸内環境が悪化することやストレスによって胃腸の機能が低下し、小腸で分解・吸収が難しい糖類などはが発症に関与していると言われています。緊張や不安などの精神的ストレスによって自律神経が失調し、腸の蠕動運動や消化液の分泌に異常が起こり、下痢や便秘が起こると考えられています。20〜40代の働き盛りの世代に多く見られ、男性では下痢、徐英では便秘の症状が起こりやすくなります。

胃腸以外の原因

胃や腹部の痛みがあっても、実際は胃腸以外の臓器の炎症が原因となっていることもあります。みぞおち付近には、胃、十二指腸、肝臓、膵臓、脾臓などの臓器が隣接しています。特に、胆管や胆嚢の痛みがみぞおち付近に波及し、胃痛と勘違いしてしまうこともあります。単なる胃痛だから数日経てば治ると油断せずに、症状が長引く場合は専門医へご相談ください。 痛みにも様々な種類がありますので、痛みの現れ方を参考にご自身の痛みの原因を考えてみましょう。

チクチクした胃(腹部)の痛み

肋間神経痛の疑いがあります。肋骨に沿って伸びている肋間神経の圧迫と損傷による痛みで、胸、背中、脇腹がチクチク痛むことがあります。

ジンジンした胃(腹部)の痛み

帯状疱疹によって肋間神経痛が起こることがあります。帯状疱疹によって起こる肋間神経痛は、ジンジンした痛みとしびれが生じ、肌の表面の痛みが続くとされています。

バーンと衝撃的な胃(腹部)の痛み

胸に突如としてバーンとした痛みが生じ、呼吸が難しくなっている場合は、肺梗塞や胸部大動脈瘤の恐れがあります。

ギューッした胃(腹部)の痛み

胸が圧迫されるような痛みの場合は、心筋梗塞、狭心症などの虚血性心疾患の恐れがありますので、痛みが短いスパンで生じるようでしたら速やかに当院までご相談ください。

胃痛の検査

胃カメラ

内視鏡検査

胃カメラ検査を行うことで、炎症、潰瘍、がんの確定診断に役立ちます。 上部消化管の内部をくまなく確認することで、胃痛を引き起こす恐れがある病変を見つけ出します。 疑わしい病変が見つかれば組織採取をして生検に回すことも可能です。ピロリ菌感染が分かった場合も除菌治療を行うことができます。

超音波検査

身体の外から超音波を当てて、膵臓、肝臓、胆嚢の状態を確認します。被ばくリスクや心身の負担が少ないことが特徴です。

血液検査

貧血や炎症の程度を確認できます。

胃痛の治療TREATMENT

薬物療法と生活習慣の改善の2パターンに分類されます。ピロリ菌感染が原因の場合は除菌治療を実施します。

薬物療法

患者様の症状に応じて、「H2ブロッカー」や「PPI(プロトンポンプ阻害薬)」といった胃酸分泌抑制薬の使用、または、消化管運動改善薬の使用を検討します。

生活習慣の改善

しっかり睡眠時間を確保する、油分の多い食事を控える、適度な運動を継続するといった生活習慣の見直しを行います。また、ストレスによって発症することもありますので、旅行や趣味の時間を満喫することで心身をリフレッシュすることも重要です。

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