いぼ痔Blind piles

いぼ痔Blind piles

いぼ痔について

いぼ痔とは、肛門にいぼ状のできものが生じることを言います。歯状線を境に肛門の内側に生じるものは内痔核、外側に生じるものは外痔核と分類されます。 便秘や排便時のいきみで肛門に大きな負担がかかることによって、直腸肛門部の血流が滞り、毛細血管が集中する静脈叢が鬱血して腫れあがってしまいます。内痔核と外痔核は同じ痔核ですが、それぞれ発生場所や症状に違いがあります。

いぼ痔の原因

便秘・下痢

便秘になりやすい方は排便の際に強くいきむ傾向にあります。いきみによって直腸肛門部の血流が滞り、毛細血管が集中する静脈叢が鬱血することで、いぼ痔の発症に繋がります。また、硬い便や下痢便でも肛門に大きな負担がかかります。

妊娠・出産

妊娠・出産によっていぼ痔を発症する方もいらっしゃいます。妊娠中は、ホルモンバランスが乱れることで便秘が起こりやすく、子宮が大きくなることで腹部に圧力がかかるため、直腸周辺の血管にも大きな負担がかかります。また、出産の際に強くいきむこともいぼ痔の発症を引き起こします。

身体の冷え

冬場の冷たい外気温、夏場のクーラーの効きすぎによって身体が冷えると血流が悪化します。また、女性はホルモンバランスが不調になると身体が冷えやすくなると言われています。身体の冷えによって肛門周辺の血流も悪化し、いぼ痔の発症・症状の進行を引き起こすことがあります。

長時間座った状態

長時間座ったままでいると、肛門周辺の血管に大きな負担がかかります。そのため、長距離運転やデスクワークなどをされている方ははいぼ痔を引き起こしやすいと言われていますので、注意が必要です。また、座った状態で腹部に力を入れて演奏する楽器奏者もいぼ痔を発症しやすい傾向にあります。

香辛料の過剰摂取

香辛料を食べすぎると消化不良に陥り、腸の粘膜にダメージが及びます。お酒や香辛料を摂りすぎると胃腸に負担がかかって下痢を誘発し、いぼ痔を引き起こしやすくなります。

いぼ痔の種類

内痔核

内痔核

内痔核は、排便時の強いいきみなどで、歯状線の上側の粘膜にある静脈叢が鬱血することで生じるタイプの痔核のことを言います。内痔核が生じる組織の周辺には知覚神経が存在しないため、痛みが生じることはなく、出血が起こってからようやく痔核の存在を認識するというケースも珍しくありません。排便後に便器を見ると、大量出血によって血で真っ赤に染まっているということもあります。なお、症状の進行によって痔核が肛門の外に突出すると、炎症を起こして痛みが生じることもあります。

外痔核

外痔核

外痔核は、排便時の強いいきみなどによって、歯状線の下側の皮膚にある静脈叢が鬱血することで生じるタイプの痔核です。肛門外部の皮膚には知覚神経が存在するため、外痔核を発症すると痛みが生じることがほとんどです。また、急激な炎症によって血栓が生じることで、強い腫れと痛みが生じます。

いぼ痔の予防

排泄でお尻に負担をかけ過ぎないようにする

排便時にいきみすぎると肛門への負荷が大きくなり、鬱血しやすくなります。無理に排便しようとせず、排便できないときは、再び便意を催すまで待って排便しましょう。

肛門を冷やさない

入浴の際はゆったりと湯船に浸かって、肛門を温めるようにしましょう。肛門を温めることで、鬱血の解消といぼ痔の症状緩和に繋がるとされています。

便秘や下痢が起こりづらい生活習慣を意識する

下痢や便秘が頻発することで、排便の際に肛門や腸への負担が大きくなり、いぼ痔が慢性化することに繋がります。下痢や便秘を予防するために、運動、睡眠、食事などの生活習慣を改善して、便通が正常になるように心がけましょう。

いぼ痔を無理やり押し戻さない

肛門から何かが突出している際は、排便時のいきみなどによって内痔核が飛び出している疑いがあります。肛門周辺をきれいに拭いて、飛び出した部分を力を入れずに押し戻しても構いません。なお、痛みが生じている際には押し戻さないでください。

市販薬で症状を落ち着かせる

市販薬でいぼ痔の症状が緩和することもありますので、上手く活用してください。具体的には、体内でいぼ痔に働きかけて症状を緩和させる内服薬、患部に直接挿入する軟膏や座薬といった外用薬などがありますので、状態に応じて使い分けましょう。

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